今年もまた胸などに赤い羽根が飾られる時期がやって来ました。
赤い羽根共謀募金の歴史は古く、民間の運動として戦後直後だった昭和22年にスタートしたそうです。

当初は戦後復興の一助として行われ、戦争の打撃を被った福祉施設などの資金支援のための活動だったのです。

このページでは赤い羽根の意味や、現在の目的とその使い道などをお伝えします。

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赤い羽根共同募金の期間はいつまでしょう?

赤い羽根募金はどなたでも、子どもの頃からの恒例行事的なこととして覚えているかと思います。
私も黄色い帽子や胸や鞄に付けた記憶があります。

今になって思うと、なぜ募金が赤い羽根なのか?そして募金はいったい何に遣われるのか?

募金の使いみちも知らないままに、募金するのもおかしな話ですからここで詳しくお伝えしたいと思います。

毎年行われる赤い羽根共同募金のスタートは、10月1日であることは良く知られていますが、それがいつまで続くのか?終了する時期はいつなのか?これが意外に知られていないようです。

赤い羽根共同募金の終了月日は毎年12月31日までとなっていますが、一部地域では3月まで行われるところがあるようです。

年末である12月は赤い羽根共同募金に加え、こちらも古い歴史のある「地域歳末たすけあい募金」も始まります。

日本の募金文化は3.11以降変わってきました

悪夢のような惨劇である3.11東日本大震災ですが、この日以来日本のボランティア活動や寄付の文化に新たな風が吹き始めています。

高度成長以降、薄まれつつあった日本人の「助け合いの精神」が東日本大震災によって、その意識が取り戻されつつあるようです。

人間は誰しも一人で生きて行くことはできない、と言う当たり前の考え方に立ち返り、ボランティア活動に従事したりわずかながらでも寄付に賛同する人々が増えてきたことは、何よりも素晴らしいことではないでしょうか?

赤い羽根共同募金の意味とは?

赤い羽根の意味ですがこれはその昔、欧米諸国においてで赤い羽根が「善い行い」「勇気」のシンボル(象徴)とされてきたことが由来と言われています。

なお、共同募金と言った寄付による助け合い運動を実施している国は、世界で43ヶ国あるそうですが、その中で赤い羽根をシンボルとした寄付金活動を行っているのは日本と南アフリカだけだそうです。

ちなみに緑の募金って?

赤い羽根共同募金と並んで知られている「緑の羽根募金」は、昭和25年に始まりましたが、平成7年度戦後50年を契機として「緑の募金」となっています。

緑と言う色が表すように自然破壊を警鐘しつつ森林作りを目的としており、国内はもとより地球規模でこの活動は進められきました。

いろいろな企業や学校から寄付を募り、森林ボランティアやNPO団体などを通じて国内外の森林作りなど、様ざま活動を行っています。

赤い羽根共同募金の目的と寄付金の使い道

赤い羽根共同募金は、社会福祉法人中央共同募金会として全国47都道府県共同募金会の連合体で運営されています。

では、その募金は何に使われているのかと言えば「地域の福祉事業推進」が主な目的とされています。

つまり、地域で集められた共同募金は原則その地域で使われることになっているのです。

また、どの地域にいくらのお金が振り分けられたのか(配分されたのか)と言う点について、市民がどなたでも参加出来る「配分委員会」で決められているのです。

さらに、赤い羽根共同募金は地域の福祉活動に使われることはご理解いただけたと思いますがのですが、災害の時などの例外を除き、集まった募金はその地域で使いみちが決められると言うことも覚えておきましょう。

寄付したお金は結局自分の住む地域で役立てられている募金ですから、福祉問題はじめいろいろな社会問題を解決するための活動に使われていると言うことです。

赤い羽根共同募金使いみち内訳(H23年度実績より)

・高齢者を対象とした事業への助成金として、
・児童・青少年を対象とした事業への助成金として、
・障害者を対象とした事業への助成金として、
・住民全般を対象とした事業への助成金として、
・災害等の準備金として、
・その他、

となっています。
ちなみに全国で定期的に行われる募金活動の金額としては、
1、赤い羽根共同募金・・  140億3,369万円
2、地域歳末助け合い募金・・47億9,751万円
3、NHK歳末助け合い募金・・ 7億1,503万円

この実績を見ても赤い羽根共同募金の関心の高さがわかるというものです。

赤い羽根共同募金誰が集めているのか?

赤い羽根共同募金の活動では全国で、なんと200万人もの人が募金を集めるボランティアに参加しているのです。

全国各地の自治会、町内会、民生、児童委員、そして企業や学校関係者などの皆さんの手によって、赤い羽根共同募金運動が展開されているのです。

テーマのまとめ

赤い羽根共同募金に限らず、募金と言う助け合いの精神は1人ひとりの思いやりや優しさで培われています。

誰しも高齢になって、人の力を借りて生活をする道が待っていますし、あるいは突然災害と言う苦難が待ち受けているかも知れません。

赤い羽根の募金活動は、 町の人たちの優しい思いやりが集まっています。

あなたもどうか赤い羽根を手にされてください。
そしてあなたの優しさや行動が、きっと町を変えて行く一歩となるはずです。

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