私たちが毎日の生活を営む上で「健康でいること」は、とても大切なことですし、健康があってこその毎日の生活です。

しかし、私たちの体や心にかかる負担は知らない間に大きくなって行き、いつの間にか体のいろいろな部分を少しずつ衰えさせているのです。

それが「生活習慣病」の大きな原因であり、生活習慣病は誰にでも忍び寄ってきているのです。

そのためにも「定期的な健康診査(診断)」を受けることは、大変重要なことです。

このページでは健康診断の内容や費用などについて、お伝えします。

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健康診断の主な内容とは?

ひと口に健康診断と言っても、その種類や健診内容は多岐に渡ってます。

男女の違いで受ける内容も違うことも多いですが、まずは基本的な健康診断を受けることをおすすめします。

なお検査内容は一般的なものから、病院や自治体による検査機関などによって内容は変わってきます。

健康診断の主な種類

【一般健診】

基本的に年1回の定期健診と言われるもので、尿や血液を採取しての検査、胸や胃のレントゲン検査など約30項目の全般的な検査と診察を行います。

また、基本の検診項目に「付加(オプション)健診」として、一般健診に加えてさらに検査項目が増やされていることがあります。

・「乳がん・子宮頸がん検診」は問診・視診・触診・乳房エックス線検査(マンモグラフィー)による乳がん検査、子宮細胞診(スメア方式)による子宮頸がん検査を行います。

・「肝炎ウイルス検査」B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスへの感染の有無を調べるための検査です。

特にC型肝炎ウイルスは、肝硬変・肝がんを進行させると言われていますので、国の緊急対策として今まで肝炎検査を受けたことのない方を対象に希望者本人の申込みにより検査を行うことが多いようです。

上述したように検査項目の数は、病院や自治体などによって異なってきますが「人間ドック」の場合は、通常の健康診断より検査項目が滝のわっており、さまざまなオプション検査を追加することができます。

ただし費用的には人間ドックの方が、高額になってきます。

健康診断と人間ドックの違いとは?

・健康診断は、労働安全衛生法で年に1回以上受けることを義務付けられたものです。
職場やお住まいの自治体で定期的に行われているものです。

・人間ドックは、その点法的な義務はなく、一般的に健康診断に比べ、人間ドックの方が検査項目がより専門的になり、種類も多くなります。

より確実に総合的な精密検査を受けたい方が任意で受診できるものです。

ちなみに健康保険の対象外となるケースがが多いようです。
一般的な健康診断を受けていた場合で、数値に異常が見られることから生活習慣病健診、あるいは人間ドックに切り変える人も少なくありません。

特定健診とは?

特定健診は、いわゆるメタボ(メタボリックシンドローム=内臓脂肪症候群)に注目されたものであり、いわゆる生活習慣病である糖尿病や高血圧症、また心筋梗塞、脳卒中などの重大な病気につながりやすい脂質異常症などの検査です。

これらの病気のリスクの有無を検査することで、リスクがある場合には生活習慣を改善するための、保健指導を受けていただくことを目的とした健康診査です。

健康診断の内容や受診する場所によって料金も違う

サラリーマンなど会社勤めの方は、年に一度の健康診断が無料で受けられますが、これは労働安全衛生規則第44条で定められいるからです。

しかし、自営業の方や扶養家族に含まれない主婦など、あるいはフリーターの方は自分で健康診断を受ける場所を探す必要があります。

一般の病院での健康診断の料金(受診料)は、相場的には1万円前後ですが、検査項目の違いによって13,000円かかるケースや、逆に最低限の検査項目で3,000円で済むこともあります。

なるべく支出が抑えられる健康診断を受けるためには、市区町村によって行われる検診システムを利用するのが一番であり地域によっては割安料金で受けられる保健所があります。

検診を市町村で受けた場合の料金と費用

市区町村など多くの自治体では健康診断を受診される場合、条件次第で無料あるいは1,000~2,000円程度の安い料金に設定されています。

ただし、40歳以上の方や妊娠中の方、あるいは生活保護者など、条件が決まっているために全ての人が利用できるわけではありませんので、お住まいの市町村の公的機関にお問い合わせください。

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健康診断の内容は病院によって費用も違う

では一般的な総合病院で健康診断を受ける場合ですが、そのメリットとしてですが病院は検査内容の種類も多く医師の的確なアドバイスも受けられるので安心感があると言うことです

費用としては平均的に9,000~13,000円ですが、検査項目を追加すると料金は上がっていきます。

ちなみに総合病院外でも地域のクリニックや診療所においても健康診断を受けられることもあります。

ただし、血液検査や尿検査はできますが、エコー検査や胸部X線検査がない場合には別の診査機関を紹介されることが多いようです。

また最近は、健康診断や人間ドック専門のクリニックも増えていて、健康診断に特化しているので料金は比較的割安になっていますし、診査結果も1~2時間後にはわかるクリニックもあります。

総合病院における総体的な健康診断の費用についてですが、一般的な総合病院で健康診断をしたときの費用相場は若年定期健診で3,000~5,000円、

一般定期健診が9,000~1万円、生活習慣病健診が2万~3万円、総合健診が5万~6万円、そして人間ドックを選択すればが5~10万円ほどかかると言うことです。

献血における血液検査で健診ができる?

献血によってご自分の健康状態がわかると言う話もありますが、確かにヘマトクリットなどの血液、総コレステロールなどの脂質、GOTなどの肝臓などに関わる項目の一部でしたら献血時に検査してくれます。

しかし、献血は目的が「輸血を必要としている患者のため」の血液検査であって、何より血液以外の検査項目は診断されることはないわけですからおすすめできません。

自宅でも健康診断が出来る?

人によっては健診のための外出がままならない、と言うケースもあるかと思いますが、そう言う方のために「自宅でできる血液検査キット」があります。

送られてきた血液検査キットを使い、自分で1滴の血液を採取してから検査機関に返送すると言うものです。

その結果は約1週間ほどで、自宅に届くシステムになっています。

また、血液の成分を細かくチェックし、糖尿病や高脂血症を始めとする生活習慣病が判断できるものであり、それ以外にも大腸がん、肺がん、B型肝炎、C型肝炎、HIVウイルスと言った、病気の存在がわかる血液検査キットもあります。

癌検診について

ところで健診と検診の違いですが健診は文字通り「健康診査(診断)」であり、検診は特定の病気を調べるものです。

そして検診といえば代表的な「癌検診」があり健診は癌の発見のために行われるものが大半となっています。

癌検診は主に保健所や病院などで実施されており、受診の際は予約や申し込みが必要とされています。

また癌検診はご存知のようにコース分けされていて、癌がどこの臓器に発生したかによって胃がん検診・肺がん検診・大腸がん検診というようにコースに分かれています。

さらに、女性特有の癌(乳癌や子宮癌)専用のコースや、男性特有の癌(前立腺がんなど)専用のコースも設けている場合が多いですから、それぞれの目的に合わせて選ぶようにしましょう。

テーマのまとめ

健康診査(診断)は、生活習慣病の予防や早期発見のためには欠かせないものですし、自分の健康状態について常に正確な知識を持ちながら、健康管理を続けたいものです。

今が健康だから、と安心することなく予防のためにもあるいは健康寿命を長くするためにも、ぜひ健康診断を定期的に受診するようにしましょう。

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