年末のお歳暮の時期になると頭を悩ませるのが「いつからいつまでに」また「どんな相手に送ったらいいのか?」ですね。

また予想もしていなかった相手からお歳暮が届いたら、お返しはする必要があるのか?これもまた悩めるところです。

このページでは、お歳暮に関する情報をお伝えしたいと思います。

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お歳暮を贈る時期はいつ頃がベストかと言えば・・

ではまずお歳暮を贈る相手が決まっている場合ですが、お歳暮をいつ贈ればいいのか?と言った疑問が湧いて来たら答えは簡単ですよ。

お歳暮を贈る時期は、

「12月に入ってから12月20日頃までがベストタイミングで、遅くてもクリスマスの25日までには届くように」

しましょう。

そしてもし直接相手先に出向いてお歳暮をお渡しする場合は、以下の点に注意してください。

お歳暮を直接持参する場合のマナー

◆お歳暮を持参する場合は、必ず事前に連絡をとって訪問する日時のアポイントを取ることです。

もちろんお相手次第ですが、基本的にはいきなりの訪問は失礼になりかねないからです。

◆もし、どうしても事前にアポイントが取れなかった時の急な訪問の場合は、玄関先でお歳暮をお渡ししてから仮にお誘いがあっても、固辞してそのまま挨拶をすませて帰るのが一般的なマナーです。

◆約束の時間を守ることは当然のことですが、お相手宅への到着時間は約束の時間の5分くらい前がマナーと言われています。

万一遅刻しそうな場合は、必ずお相手先に連絡を入れるのがマナーであり常識です。

これ以外のマナーですとお相手次第ですが、原則的には、
◆訪問スタイルはあまりラフな格好を避けること。
◆チャイムを鳴らす前に手袋などは取りコートも脱いで手に持つこと。
◆正式なお歳暮品の持参方法は風呂敷包みですので、お相手の目の前で風呂敷を解いてお渡しすること。

※昨今は紙袋などで持参することも多くなったので、必ずしも風呂敷でないといけないと言うことではありませんが、風呂敷で持参するのが正式なマナーと言われています。

お歳暮はいつ誰に送る?

お歳暮はいったい誰に贈るべきなのでしょう?

常識的に考えれば「ふだんお世話になっている方」に一年の感謝の気持ちを込めて、贈り物をすると言うことです。
ちなみに年末時期に贈るのがお歳暮で、初夏の頃に贈るのはお中元と言います。

お世話になった方とは、人それぞれですので誰々に贈りましょうと断言はできませんが、例えば・・

・離れて暮らしている両親や義父母へ贈る。
・お世話になった親戚の叔父さん叔母さんへ贈る。
・結婚式でお世話になった仲人さんへ贈る。
・会社でお世話になっている先輩や上司へ贈る。
・子供がお世話になっている幼稚園や学校の先生(私立の場合ですが)に贈る。
・子供が習い事でお世話になっている先生へ贈る。
・一般的には自営業の場合なら、取引先相手に贈る。

などですがこれはあくまでよくあるケースですので、それ以外にも学生時代の恩師や親しい友人など、人によって贈る相手はさまざまと言うことです。

いずれにしてもお歳暮を贈る意味としては、「お世話になった感謝の気持ちを形で表す」と言うことですが、とは言ってもお歳暮に限らずお中元にしても基本的には1回限りで終る主旨のものではありません。

お歳暮もお中元も毎年の恒例行事的なことになりますので、一度お贈りすると止めにくいことも確かですから、そう言う意味では安易に贈ることは避けたいものです。

※一度お世話になったお礼としての場合は、お中元やお歳暮の時期を敢えて避けて熨斗(のし)の表書きを以下のように変えましょう。

1月1日~7日まででしたら「お年賀」
1月8日以降立春(節分の翌日)まででしたら「寒中見舞い」立春以降なら「余寒見舞い」が一般的です。

それ以外の季節でしたら、「御礼」「御挨拶」「謝礼」などが使われます。

お歳暮を突然頂いた場合の対応は?

では予期しないお相手から突然お歳暮が届いた場合の対応方法ですが、何より真っ先にすべきことは「お礼状を出すこと」です。

もしお相手が親しい間柄で電話連絡先がわかる場合なら、電話でのお礼やメールアドレスへのご連絡でも構いませんが、そうでない場合は原則はハガキでのお礼状です。

無事にお歳暮を受け取ったことを知らせるために、お礼状は出来るだけ早く出すことが一番のマナーです。

お礼状には、品物に対してのお礼だけでなく、「奥様にもくれぐれも宜しくお伝えください」「寒い時節からくれぐれもご自愛ください」といった相手を気遣うひと言を付け加えることも忘れないようにしたいものです。

ではお歳暮のお返しはどうしたらいいのでしょう?

上述のようにお礼状で済ませればすべて終わりかと言うと、それもケースバイケースです。

つまり「贈られた相手」との立場関係によって、お返しをすべきかどうかと言うことです。

実際問題として、間違いなくお世話したお相手からのお歳暮でしたらお礼状だけで構いませんが、同等の立場や万一にも目上の方からのお歳暮でしたらやはりこれはお返しはすべきです。

お歳暮のお返しの考え方としてですが、人間関係が複雑になった社会においてはもはや「お礼状だけ」では済まないケースが多くなっていることも確かなんですね。

つまりお歳暮をいただいてお返しに迷うようなお相手なら「お歳暮のお返しをしておいて間違いはない」と言うことです。

その場合の返礼方法は先にご説明したように、お歳暮で贈るのではなく時期が終わるのを待って「お年賀」や「寒中見舞い」とすべきです。

ではお歳暮のお返しの金額はどれくらいが妥当でしょうか?

ここで気をつけたいのは、やはりお返しの品物の金額です。
相場的にはいただいたお歳暮の「同等額程度の品」を贈るのが、一般的とされています。

5000円相当のお品ならやはりそれくらいの金額の品を選ぶべきです。

注意したい点として、いただいたお歳暮の品より「あきらかに高額な品物を返すこと」です。

たとえ感謝の気持ちがあっても、これはある意味無作法であり「次回からお歳暮はけっこうです」的な意味もあると言われ、お相手によっては喜ぶどころか逆に気分を害することもありますから、くれぐれもご注意ください。

気持ちを込めた同等額のお品をお返しする、と言うスタンスを忘れないようにしましょう。

このテーマのまとめ

お歳暮もお中元も感謝の気持ちを伝える日本文化の風習のひとつですから、お歳暮を贈るなんて面倒、なんて言っていられないのが実情です。

お歳暮を贈る場合でもお返しをする場合でも「感謝の気持ち」を忘れずに、お相手のことを念頭に置きながら品物を選びたいものですし「お礼状」と言ったマナーや常識も常々心がけたいものです。

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