先日うちの義母がなりすまし(オレオレ)詐欺に引っかかるところで、危うく難を逃れました。

よく耳にするオレオレ詐欺(なりすまし詐欺)や振り込め詐欺は、うちには縁のない話だと思っていましたが、実際にそのケースを目の当たりにして冷や汗をかいたものです。

ここではオレオレ詐欺の手口や振り込め詐欺の手口について、お伝えしたいと思います。

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なりすまし(オレオレ)詐欺の手口を実体験!

うちの場合は義母(85)と義弟の二人暮らしで、自営業の義弟は日中の大半を義母のそばにいますので、仮におかしな電話がかかってきても大抵は義弟が出ますので詐欺に引っかかることなどないと思い込んでいました。

ところが・・

・オレオレ(詐欺)電話がかかって来た時、たまたま義弟が留守にしていた。

・電話に出た義母が電話の主を私の息子・・つまり義母にとって孫、義弟にとっての甥・・だと思った。

・電話の内容としては、
「会社のお金に手を付けてしまい今日中に350万円戻しておかないと、会社を首になる」

・幸いにも義母は足が不自由で銀行に行けないため、帰宅した義弟に相談した。

・これは間違いなく詐欺電話だと直感した義弟が、私に電話をしその後私が騙られた息子に電話を入れて詐欺であることが判明。

なりすましオレオレ詐欺の手口と種類は巧妙

ここまでの経緯があったのちに、義弟は警察に連絡を入れました。
この時点では詐欺グループはまだ、義母を騙せていると思っていたようです。

捜査員二人が訪れ詐欺グループの電話番号を確認しましたが、実家の電話はナンバーディスプレイ表示されない契約で、さらに光回線を使用しているため電話番号を特定できませんでした。

その後再びかかって来た詐欺グループの電話に義弟が対応して、警察の指示に従って350万を取りに来させると言う段取りをつけたのです。

すると犯人は「会社の同僚の佐藤にお金を受け取りに行かせる」と絵にかいたようなセリフをのたまわって、約1時間後に佐藤と名乗る男から、近くの大手スーパーに着いたと電話がありました。

義弟が捜査員に無線とカメラを付けられて待ち合わせ場所に向かい、犯人に「実家にお金を用意してあるから一緒に来てくれ」と言った時、犯人の携帯に着信があり「逃げろ!」と指示されたようでした。

周囲に数名の捜査員が張り込んでいましたので、異変に気付いた犯人が逃走するも、追跡した捜査員に逮捕されたのです。

以上が我が家のオレオレ詐欺事件の顛末です。

なりすまし(オレオレ)詐欺の手口と種類

いわゆるなりすまし詐欺(オレオレ詐欺)の手口は、
・親族になりすます、
・警官や銀行員になりすます、

と言ったケースがありますが、息子や甥や孫と言った親族になりすました場合はうちのケースのように、

「会社のお金に手を付けた」「会社のお金を落とした」「浮気相手を妊娠させた」「交通事故を起こして示談金が必要」「友人の借金の保証人になってすぐに返済しないと暴力団に狙われる」

などといった緊急事態を匂わせて、お金を振り込ませるあるいは受け取りに行く、と言う手口が常套手段です。

警官や銀行員あるいは市役所の職員を騙る場合は、

「あなたの口座が詐欺事件に使われている」「あなたの息子(孫)が痴漢をした(あるいは交通事故を起こした)」
また、「還付金が受け取れるが口座が確認できない」「還付金(〇〇保険金)を払い込みたいので口座を確認したい」

と言った嘘八百を並べて不安をあおり、通帳やキャッシュカードを騙し取ると言う手口が多いようです。

なりすまし(オレオレ)詐欺の対策とは・・

詐欺の手口はいろいろありますが、共通ワードとしては、
「電話番号が変わった」と言うのが一つのポイントです。

あるいは「これは会社の携帯だから登録しておいて」もよくあるケースのようです。

いずれにしても高齢者が詐欺に引っかからないようにするためには、

・お金に関わる電話は必ず折り返して本人に確認をする。
・確認が取れない時は絶対お金をおろしたりしない。
・息子や孫など身内間で合言葉を決めておく。
・わけのわからない電話の時は必ず身内の誰かや警察に相談する。
・どんなことがあっても知らない人にお金を渡してはいけない。

いずれにしても、こういった被害防止策を繰り返し言い聞かせることと、家族間で常におかしな電話がないか日頃から注意することも大事です。

このテーマのまとめ

他人事と思っていた詐欺事件に関わったことで、私もその手口ややり方に非常に興味が湧きいろいろ調べてみました。

私も捜査員に事情を聞かれましたが、その際に一向に詐欺事件は減少傾向にない、と聞いて驚きました。

さらにその手口は巧妙になり、ますます関係者を悩ませているそうです。

とにかく大事なことは「どんな場合でも他人にお金を渡さない」と言うことを徹底させることですね。

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