ちょっと前にニュースを賑わしたあの「ヒアリ」ですが、
昨年夏を過ぎたあたりからヒアリの情報は、パタリと止んでいます。
あの強い毒性を持つ殺人アリは今現在どうなっているのでしょう?
ここでは最新のヒアリ情報や駆除法をお伝えいたします。
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ヒアリは今現在どうなってる?
2017年5月兵庫県尼崎市でヒアリは最初に発見されました。
それ以降は神戸市でも発見され次いで東京都品川区や横浜市と、
関東でもヒアリは見つかっています。
さらに福岡市や岡山市などでも見つかりその結果12都府県で、
ヒアリは発見されています。
大部分は船のコンテナで見つかっていますが発見されると、
そのたびに環境省の職員たちが殺虫処分を行ってきたそうです。
2017年8月に埼玉県狭山市での発見以降11月22日に広島県呉市で、
確認されたのを最後にヒアリ情報は影を潜めましたが、
それではヒアリは国内で絶滅したのでしょうか?
ヒアリは冬に弱く夏に強い
じつはヒアリは寒い冬の時期は活動を止め、
人目のつかない場所で動かずに身を潜めていると言われています。
そして、暖かくなり夏を迎える頃に再び活動を再開するのでは?
とも推測されているのです。
ヒアリの情報が途絶えたからと言って、決して安心できるものではありません。
いつまたヒアリ発見のニュースが飛び込んできて、
大騒ぎになるかも知れないのです。
ヒアリの毒性と特徴とは?
じつは和名のヒアリは「火蟻」と書きます。
その由来は刺されると火傷したかのような痛みと症状が出るためにほかなりません。
火蟻の毒の成分の90%「ピペリジン化合物」と言われるもので、
じつはこ「黒胡椒(コショウ)」の辛み成分と同じなのです。
コショウ程度なら…と侮ってはいけません。
辛み成分のピペリンはこれだけでも大変強い辛さ刺激を持っていますし、
さらに同じ辛み成分であるトウガラシのカプサイシンの作用を、
増強すると言われています。
またピペリジン化合物は感覚神経にあるイオンチャネル、
と言われるものに反応するので、
実際に熱は発生していないにも拘わらず、火傷のような熱感症状を発してしまいます。
つまりヒアリに刺されると、
「火傷のような痛みと焦熱感を覚えるに至り、 体の免疫反応として、
火傷したような、激しい痛みを感じてしまう」
のです。
さらに恐ろしいことにヒアリの毒素には痛みを与える成分以外にも、
いろいろなペプチド発痛物質も含まれているのです。
「軽度」⇒「熱い」と感じ激しい痛みと痒みがあり10時間程で膿が出る。
「中度」⇒痛み以外に全身や部分的に痒みを伴う蕁麻疹が出てくる。
「重度」⇒呼吸困難や血圧低下、さらには意識障害や吐血までも!
「最悪」⇒アナフィラキシーショックで死に至ることが!
これがヒアリが「殺人アリ」と呼ばれる所以(ゆえん)なのです。
ヒアリの特徴まとめ
◆形態と特徴…
・体長は2~6mm程度で体色は背中側が赤褐色で、腹部が暗色です。
◆生態や生息地について…
・公園や農耕地などやや開けた場所に巣を作る習性があります。
・雑食性でトカゲなどの小型脊椎動物から甘露、樹液など食性を持ちます。
・非常に攻撃的で大きな爬虫類や小型哺乳類までも集団で攻撃します。
画像出典:http://gairaisyu.tokyo/species/danger_15.html
ヒアリの駆除法はこれ!
万が一ヒアリを見つけたら、被害が出る前に駆除することが一番ですが、
その方法は至ってカンタンで、
「殺虫剤(スプレーでも良いが、液剤がより有効です)を散布するか、
ない場合は熱湯をかけて駆除する」
ことです。
またヒアリの巣を発見した場合でも、素人がベイト剤(毒餌)を使用すると、
ヒアリの定着を防いでいる在来アリまでも駆除することにもなりかねません。
ベイト剤の使用は安易に行わず専門の駆除業者に任せるようにしましょう。
またヒアリを発見したら、最寄りの保健所に一報することも忘れずに。
ヒアリの記事まとめ
ヒアリのニュースが途絶えたからと言って、ヒアリが完全に根絶されたと言うことではありません。
日頃から屋外での活動はヒアリの動向に気をつけたいものです。
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