鍋好きな私は、いわゆる「鍋奉行(なべぶぎょう)」ですが、鍋料理になると現われる鍋奉行の存在は、どうやら賛否両論のようですね。
私にしてみればせっかくの鍋料理を、みんなに美味しく食べてもらいたいがための仕切り屋なのですが、それを素直に受け入れる人とそうでない人がいますので、鍋奉行も臨機応変に対応しないといけません。
このページではその「鍋奉行」の実態や本音などを、お伝えしたいと思います。
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鍋奉行とは?はたしてその真意はどこにある?
ふつうに料理を作る場合であれば、それは奥さまがキッチンで完結させるものですが、鍋料理の場合はだし汁に具材を入れたらコンロの火にかけて、みんなが待機している前で、少しずつ出来上がっていくものですよね。
そのために火の加減や煮え具合、あるいはアクも出てきますからそれもすくい取らないと行けません。
そして各具材の食べごろなどを、随時チェックしつつ見守る必要が出て行きますよね?
同じ白菜でも芯に近い固い部分と葉の部分では、火の通りがまったく違ってきます。
固い芯を半生で食べて美味しいわけがないですし、クタクタになったネギも決して美味しいはずもありません。
また、魚介類でも海老とホタテでは煮える時間は、だいぶ違ってきます。
ところが鍋料理に不慣れな人や子どもたちは、それがわからないんのですね。
また野菜や魚介類をあとから追加すれば、当然先に入れた具材と一緒にしてはいけませんから、その管理も必要になってきます。
つまりそこで「鍋奉行」の登場と言うことです。
と言うことで、鍋奉行の鍋奉行たる仕事としては・・
・火の加減の調整、
・アク取り(アクだけ取る人をアク代官とも言いますね)
・食べごろのチェック、
・追加具材の入れ時のチェック
・その他スープの追いたしやおじや作り、
鍋奉行を歓迎する人嫌う人その理由は?
ところがそんな仕切り屋の鍋奉行を嫌う人がいることも確かです。
これは2パターンあって一つはそこそこ鍋料理の経験があって、
「いちいち指図されなくても、食べごろは自分でわかるよ」
と言う人と、食べごろなんかわからなくても小うるさいことなんか言われたくないから、
「たとえ半生でもかまわないから、好き勝手に食べさせてよ」 という人ですね。
前者はまだしも後者となると、鍋奉行も言うだけ嫌われるくらいなら、お好きにどうぞと言ったスタンスにならざるを得ません。
反面鍋奉行を歓迎する人も2パターンに分かれますね。
ひとつはせっかくの鍋だから美味しく食べたいけど、自分じゃわからないからお任せしたいと素直に思う人と、鍋なんか自分でチェックするのは面倒だから、仕切れる人にお任せして自分は食べるだけに専念したい、というタイプですね。
ちなみに我が家は前者の家族ばかりなので、私も意気揚々と鍋奉行に励めるというものです。
鍋奉行のこだわりあれこれ
ちなみに私は若かりし頃料理人を数年間経験して、その後はサラリーマンになったものの料理好きは変わらずでしたから、休みのたびに何か料理を作ってきました。
そういう意味では鍋にしても、味付けや美味しい食べ方に自信があるので、小うるさく言ってしまうのですね。
ではそんな私の経験から、美味しい鍋の食べ方のコツをいくつか挙げてみたいと思います。
・煮えにくいものは下に入れ込んでいくこと。
・煮えやすいものはその逆です。
・なかなか味が沁み込まない豆腐や白滝は一番底に沈めておくことです。
・魚介類は真ん中あたりで煮ますが、火の通り過ぎは身が固くなって美味しくないのでご注意を。
・アクの取り過ぎに注意です。確かに最初こそアクは出てきますが、ほんの数回取れば問題はないからです。
アクと思ってスープの表面に浮いたうま味成分まで取り除いては元も子もありません。
・おじやは鍋奉行の最後の腕の見せ所です。残ったスープと入れる白米との量の割合が一番大切です。
スープが多すぎればおじやではなく、お茶漬けのようになりますし、ご飯の量が多ければおかゆのようにもっそりとなります。
割合としてはスープの残量800CC程度でしたら(1リットル牛乳パックの約八分目くらい)ご飯はお茶碗2杯程度ですね。
これで4人家族でしたら取り皿に軽くよそって2杯ずつは食べられます。
ではおじやの作り方ですが、
・残ったスープを味見して薄かったら塩と醤油でお好みに味を調整します。
沸騰したスープにご飯を入れたら中火にして軽くかき混ぜてご飯にスープを吸い込ませます。
・再び沸騰したら、溶き卵を回しかけてすばやく蓋をして火を止めます。
・約5~6分蒸してから蓋を取ります。
このテーマのまとめ
鍋奉行のあれこれを書いてきましたが、ようは鍋奉行はお節介やきということでしょうか?
自分が美味しく食べさえすればそれでいいはずなのに、ほかのみんなにも美味しく食べてもらいたいという、世話好きな思いが小うるさく言うことになってしまうのですね。
私も口うるさく言うのだけは戒めて、和気あいあいと楽しく鍋を囲めるようにしたいと思います。
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