物心ついた頃には我が家には犬が飼われていて、犬好きの父と母がいつも可愛がっていたものです。

その影響もあってか私は無類の犬好きで、これまで4匹の柴犬を飼ってきました。
このページでは私の体験から学んだ犬の飼い方について、お伝えしたいと思います。

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犬のしつけと飼い方の体験から学んだこと

犬は本当に可愛いものですね。
猫派の人と争う気持ちは毛頭ありませんが、犬は何より飼い主に忠実であり、何より感情表現が豊かな生き物です。

でも逆説的にはその点が猫と違って、しつけのむずかしさがあると言うことです。

名前を呼ぶことのむずかしさ

犬の名前を呼んで「おいで」をしたら飼い主のそばに来させることが、最初のしつけになりますが、問題は犬を呼んでどうするか?がポイントなのですね。

そばに呼んでおいて無視するなんてことはもってのほかですが、たとえばお風呂嫌いな犬をお風呂に入れる場合、名前を呼んだり「おいで」をして無理やりお風呂場に連れ込めば、犬にとってはある意味「だまし討ち」になってしまいます。

これをやると犬も名前を呼ばれても、飼い主のそばに飛んで来ることがなくなる恐れがあります。

名前を呼んだり「おいで」をする場合は、おやつやご褒美あるいは撫でて上げたり散歩行くためなど、犬が喜ぶ場合だけにしたいものですし、それ以外でも少なくても犬が嫌いなことをするためには、名前を呼ばないことが基本ですね。

犬は2~3歳児程度の知能と言われていますから、小さな子供を相手にする感覚で接したいものです。

褒めることと叱ることのむずかしさ

犬に限らず褒められて嬉しくない、なんてことはありません。
ですからしつけをして出来たり、守るべきことをちゃんと守ったら必ず褒めることです。

ところで犬は人の言葉を理解できないと思いますか?
もちろんすべての言葉を理解することはできませんが、発する単語をある程度は犬も理解できるのです。

それが「おすわり」だったり「お手」なのですが、褒める場合も「よ~しいい子だ」とか「よしよし」と言葉を発することが大切です。

また褒める場合は、多少なりとも笑顔を見せてあげることですね。

飼い主の笑顔で発する「よしよし」という言葉に、犬はことのほか喜ぶものです。
そして新しいしつけや守り事ができたら、同時にご褒美のおやつです。

ただしおやつはのべつ幕なしに分け与えず、成長とともに少なくしていくことがポイントです。

次に叱ることですが、体罰はよほどのことがない限り行わないようにしましょう。
「悪いことしたら無視する」これを基本にすることです。
犬とは飼い主に無視されることを、大変辛く感じる生き物だからです。

人間だって仕事で失敗した場合、上司に無視されたら凹みますよね?

ですからしつけができなかったり、言いつけを守れない時は言葉では「ダメ!」と発した上でしばらくそっぽを向いて無視することです。

また、どうしても言うことを聞かない場合の体罰としては口ふんを掴んでグッと力を入れて「ダメ!」と一言です。

これは犬も嫌がりますし、鼻先をデコピンするのもいいですが、頭を叩くのはお勧めできません。

軽くならいいですが強く叩くと、犬も脳震盪を起こす危険があるからです。

犬のしつけ方飼い方で注意したいこと

犬は上下関係をはっきりとさせる生き物ですから、当然飼い主より自分は下であると自覚するものです。

ですがもし飼い主が一切しつけを行わず、もちろん叱ることせず、好き勝手に犬を放置したらどうなるでしょう?

ワガママ犬にするのは飼い主です

これは子供の教育にも共通することですがそんな育て方をすれば「好き放題やり放題のワガママ犬」になってしまうと言うことです。

俗にいう「ネコ可愛がり(犬でも)」では、犬にとっても人間にとっても良いことは何もありません。

そこかしこに、用を足すわ、吠えまくるわ、で近所迷惑にもなりますし、飼い主だって後始末が大変というものです。

犬のしつけとはお互いが生活を営んでいく上で、必要最低限のルール決めでもありますから、犬を飼い始めたらその点だけはしっかり守ることです。

散歩もできないなら飼わないこと

また犬は運動が大好きですから、つなぎっ放しは絶対やめましょう。

最低でも朝晩に30分以上散歩が基本ですし、たとえそれでも若い犬なら運動不足になりますので、できることなら近所のドッグランを探して、週に一度は連れて行ってあげてください。

知り合いで犬を飼ったものの、ドッグランどころか朝晩の散歩すら満足にしないで、運動不足とストレスで早死にした話を聞いて、心が痛みました。

散歩もできないような生活環境なら、最初から犬など飼わないことです。
くれぐれもその点だけは忘れないようにしてください。

犬のしつけと飼い方で本当に大切なこと

犬は人間の都合だけで飼われるものでもなく、人間が好き勝手に扱っていいはずはありません。

彼らも立派な生命体なのです。
そして犬は長生きしても18~20年です。

もちろん犬種や生活環境、あるいは病気などによって15年も生きられないケースが多いです。

いつかは訪れる犬との死に別れ

私も3匹の飼い犬と死に別れしましたが、これは本当に切なく辛いものです。

それこそしばらくは「ペットロス」になって立ち直れないくらい打ちのめされるものです。

でもそれが生あるものの宿命であり、たとえば子供が一緒に犬と暮らせば飼い犬の死によって学ぶことが多いものです。

15年は長いようで短いものであり、だからこそ飼い犬との生活を大切にして家族同様に接してほしいのです。
犬の1日は人間の約1週間分に相当します。

この短い時間をどのように過ごすか、で飼い犬も飼い主も暮らしが変わってくるものです。

愛情をもって優しく、時には犬のために厳しく接して、楽しくすばらしい時間を共有してください。

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このテーマのまとめ

東日本大震災の時に、災害救助犬として派遣された一匹の犬は死体が埋まっている場所で立ち止まり、救助隊のメンバーに死体の位置を教える活動を続けていたそうです。

しかしあまりにも多くの死体の腐敗臭を嗅ぎ過ぎたため、やがてその鼻が利かなくなり、救助犬としての仕事の引退を余儀なくされたそうです。

救助犬や盲導犬が人間の都合だけで生きているとは言いませんが、少なくても人間のために役立つ働きをしているのですね。ちなみに盲動猫も救助猫も聞いたことはありませんが・・

もし犬を飼うことになったら、この愛すべき犬たちをぜひ心から愛して上げてください。

彼らは人間の愛情を受け止めるだけの心は、ちゃんと持っているのですから・・

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