最近、世代に関係なく「突発性難聴」に陥る人が増えています。
その原因はさまざまな説がありますが、ここでは突発性難聴の前兆や症状についてお伝えします。

また突発性難聴が完治するのか否か…この点についても詳しく解説いたします。

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突発性難聴とは?その原因について

最近増加傾向にある突発性難聴とは、何の予兆もなしにある日突然、耳が聴こえなくなる、または聴こえにくくなる病気です。

多くの場合は、片耳の聴力だけが低下する傾向にあります。

その原因としては「内耳に障害が生じる感音難聴」と考えられていますが、 じつは未だにはっきりとした原因は解明されていないのが実情です。

ではどうして内耳に障害が起きるか、ですがそれもまた現在研究段階にあります。

そして現在有力視されている原因は、以下の2つの説です。

【内耳循環障害説】
毛細血管の血流が妨げられることで、内耳に血液が十分行き渡らず機能不全を引き起こす説。

【ウイルス感染説】
突発性難聴の処方として、感染症に対して抗炎症作用を持つステロイド剤が有効であること。

また、地域や時期により流行性もあることから何かしらのウイルス感染が原因という説。

これ以外にストレスを原因の一つとする意見もあります。

突発性難聴は治る?

突発性難聴の前兆と症状はこれ!

突発性難聴の予兆や前兆として考えられるのは以下の5つです。

◆会話などの聴こえ方がこれまでと違って違和感がある。
◆耳に閉塞感を感じる(耳が詰まっているような感覚)
◆めまいがしたりふらついたりする(平衡感覚が狂う)
◆耳鳴りがしたり異音が聴こえてくる。
◆いつもよりハードなストレスを感じている。

こういった予兆や前兆があった後に耳が聴こえにくくなった場合は、突発性難聴である可能性が高いと思われます。

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【主症状】
1.突然の難聴。文字通り即時的な難聴、または朝、眼が覚めて気付くような難聴。ただし、難聴が発生した時「就寝中」や「作業中」など、自分がその時何をしていたかを明言できるもの。
2.高度な感音難聴
3.原因が不明、または不確実

【副症状】
1.耳鳴り
2.めまい、および吐き気、嘔吐

【診断の基準】
確実例 : 主症状、副症状の全事項をみたすもの
疑い例 : 主症状の1.および2.の事項をみたすもの

突発性難聴は治る?治らない?

突発性難聴が治るかどうかの決め手は、なるべく早く耳鼻科の専門医に治療を受けることです。

これが何より一番重要なポイントで、
可能であれば48時間以内がベストで、どんなに遅くとも2週間以内」
には、専門医の診察を受ける必要があります。

なお突発性難聴が完治する確率は「3分の1」とされています。
あとの「3分の1」が完治はしないが、症状が軽くなり緩和される程度で、残りの「3分の1」は残念ながら改善がみられない、とされています。

完治のための確率を少しでも上げるには、やはり何と言っても「早期治療」です。

発症から治療開始までの時間を少しでも短くすることが、完治への近道と考えてください。

突発性難聴の症状

突発性難聴の治療期間はどれくらい?

突発性難聴が完治するまでの期間は、発症から治療を開始するまでの期間や症状によります。

治療期間としては当然個人差はありますが、1週間から1ヶ月間は投薬による治療が必要です。

基本的には入院による治療はありませんが、症状によっては入院治療の可能性も出てきます。

突発性難聴のまとめ

突発性難聴は同じ感音難聴である「老人性難聴」のように、遺伝する要素は見つかっていません。

ちなみに、2001年の調査で全国の突発性難聴患者数は年間35000人とされていますが、現座はこの数値は大きく跳ね上がっていると言われています。

突発性難聴は一般的に40~50代に多く見られますが、最近では10代や20代といった若い世代でも増加傾向にあります。

つまり、「いつ、誰に発症してもおかしくないのが突発性難聴」なのです。

発症してしまった時にすぐに対処ができるように十分注意しておきましょう。

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