韓国平昌冬季オリンピックも幕を閉じ、いよいよ東京で行われる夏季オリンピック・パラリンピックもカウントダウンに入りました。

今日は誰しもが疑問に思っている、
「東京オリンピック真夏開催の疑問」について明確にお伝えします。

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東京オリンピック開催期間についての裏事情とは?

1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピックは10月の秋晴れの時期を考慮されました。

開会式の10月10日はそのまま「体育の日」となって祝日になったわけですが、
では2020年の東京オリンピックの開催時期がなぜ猛暑酷暑の時期を選んだのでしょうか?

アスリートにとっては過酷な条件となる真夏の開催は決して良いことはない、
これは子供でも分かることです。

なぜ暑い真夏に開催されるのか?

これは誰しも疑問に思うことですがなぜ東京オリンピックは、わざわざ暑い真夏に開催するのでしょう?

猛暑の東京オリンピック

中でもマラソン選手にとっては地獄のような暑さとなるはずですから、倒れる選手が出てくるのではないか?とまで言われています。

それ以外のアウトドア競技でも、今から熱中症が心配されています。

ではなぜ1964年の頃のように秋に開催できないか?
その理由は巨額なテレビ放映権料が関わっているのです。

じつは2020年五輪には10月開催で中東カタールの首都ドーハが立候補しました。

しかし、1次選考で落選したのですがその最大の理由としてIOCは、
「オリンピック中継のためのテレビ放送時間が確保しにくい」と説明しています。

東京オリンピック開催は夏が条件だった?

今回2020年のオリンピック開催地として東京が立候補しましたが、それはつまり夏の開催が条件になっていました。
よって開催国が日本と決まったと言っても過言ではありません。

2020オリンピック開催国はTOKYO

もちろんこれだけが条件ではありませんが、テレビの放映権とはそれほど重要視される大きなポイントなのです。

IOCの収入の大きな柱がじつはテレビの放映権です。
たとえば米国NBCユニバーサルは、2022年の冬季から2032年の夏季オリンピックまで計6回のオリンピックにおいての米国向け放送権を76億5千万ドル(約7780億円)で獲得しています。

テレビの力は偉大なり!

つまり東京でオリンピックを夏に開催することで、テレビ側が一番稼げると言うことです。

かつてオリンピックは決して「儲かるイベント」ではありませんでした。

しかし、1984年のロサンゼルス五輪を契機に商業化が一気に進んだのです。

そのため冬季オリンピックは1~2月、夏季オリンピックは7~8月開催が絶対条件になったと言っても良いかと思います。

そしてオリンピック放映権料はテレビ側がIOC支払い、テレビ局は番組中継のCMで莫大なお金を回収して利益を得ます。

じつは放映権料の50%近くを支出しているのは、米国のテレビ局であり、米国のテレビ業界の意向をIOC以下各国は絶対無視できません。

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東京オリンピック開催期間はいつからいつまで?

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックですが、
オリンピックの大会日程は2020年7月24日から8月9日までです。

ただオリンピックのサッカーなど一部競技については、会期前に予選など行われる予定です。

続いて開催されるパラリンピックは8月25日から9月6日までとなっています。

2020東京オリンピック開催メダルはいくつ?

東京オリンピック開催日程変更は可能か?

その答えですがまず99%…いえ今となっては100%不可能、と言えます。

先ほどご説明したように東京開催となる2020年夏季オリンピックは、立候補の段階で7月15日から8月31日の間に開催することが決まっていました。

なぜテレビ局側にとって夏場がいいのか?

じつは秋シーズンは欧州で人気のサッカーがあり、米国では野球大リーグが優勝を争う時期になります。

または、米国で大人気のアメリカンフットボールのNFLとも競合することになります。

端的に言えば空いている時期が夏場だけ、と言うことになります。

つまりオリンピック以外の大きなスポーツのイベント予定は毎年日程が組まれているわけですが、オリンピックは4年に一度だけのイベントです。

だからと言ってほかのメジャースポーツとテレビの放映枠を争うようなことがあれば、テレビ放映権料に影響が出てしまうのです。

オリンピックの場合は開催国にある程度開催時期を選択する権利があるとは言え、大原則としてIOCの意向を無視することは出来ません。

なぜならIOCの収入の90%を各国やオリンピック委員会、または各競技の国際連盟などに還元しているからです。

放映権が絡んだIOCの立場も苦しいのは確かですが、巨額の補助金を受け取る側にとって開催時期を一つの条件にした以上、 今さらそれを覆すわけにはいかないのです。

2020東京オリンピック開催

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開催条件は時期だけではなく時間帯も!

さらにテレビ局の強い意向や条件の中には時期だけでなく、当然競技時間も入って来ます。

良く知られた話として、2008年の北京五輪の時には、競泳の決勝や体操団体の決勝が午前中の早い時間帯に行われるという異例の事態になりました。

これはつまり時差が関係します。
北京の夕方から夜は米国では深夜から早朝になるため視聴率が稼げません。

朝に決勝戦を行うことでにして米国内では、視聴しやすい夜になるようにした、と言われています。

まとめ

以上の理由によって東京オリンピックもまた真夏に開催することを余儀なくされましたが、 ここで忘れてはいけないことは、

「オリンピックはアスリートたちによって行われる」
という当たり前の事実です。

北京での競技時間も現地の朝だったり夜だったり、目まぐるしく変わり選手からは大変不評だったそうです。

確かに「観る側」の都合もありますが、それ以上に「競技する側」の視点に立つことを絶対忘れるべきではありません。

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