お墓の永代供養とは、ひと言で言えば「寺院が家族に代わって永代に渡り供養と管理を行なっていく」ことです。

お墓のあるお寺のそばに住んでいたり、お墓参りに出かける場合でも車や電車で、簡単に行ける距離でしたら問題ないですが、遠方にお住いの場合などは、お寺に永代供養を頼むことになると言う話です。

ここでは永代供養の意味やその費用などについて、お伝えしたます。

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そもそも“お墓”とは?

お墓とは自分の先祖が死んだ後に、納骨されて代々眠っている場所です。
言わば「終(つい)の棲家(すみか)」とも言えます。

何十年、何百年と長くお墓の存在は、時にお参りをしながら亡き人の冥福を祈り、その魂に手を合わせます。

そしてひたすら子孫である自分たちの、幸せをお願いするものです。
つまり生きている我われの人の心の寄りどころとも言えますし、日本人にとってお墓とはそんな存在価値があるのです。

もちろん宗旨宗派または、地域性による多少の違いはありますが、お墓や仏壇の前で亡き人の冥福を祈りご先祖さまを供養することは宗教に関係なく、今を生きている我々にとって必要不可欠なことではないでしょうか?

お墓の永代供養は費用が気がかり

そもそも“永代供養の意味”とは?

上述しましたが永代供養とは、我々が定期的にお墓参りをしたり、お墓を管理できない場合に寺院にその管理をお願いすることです。

お墓のある寺院などが、我われ家族や子孫に代わって故人の遺骨を管理する供養、と言うことです。

永代供養が選ばれている理由

最近ではこの永代供養を希望する方が増えているそうですが、その理由としては一つに、

「高額な費用をかけてお墓を建てる必要がない」

と言うことです。

お墓を新しく建てるには、墓石と永代使用料で約200万円前後(全国平均)の費用が掛かります。

永代供養をお願いすると、このお墓を用意する必要がないと言うことです。

もう一つの理由は、お墓を立てた場合に管理する家族や子孫がいなくても、寺院側に全て任せられると言うことです。

少子化が進んだ昨今、将来自分のお墓の管理を頼める子孫がいなかったり、あるいは遠方に住んでいて管理を任せられないと言ったケースが増えています。

やはり、我が子が遠方に住んでいる場合は親の心情として、負担をさせたくないと考えるのが一般的になっていて、その点お寺に全て任せられるのであれば、安心感もあります。
こういった理由が永代供養の需要を高めているのです。

ただし、ここで注意したいことは永代供養とは「永久に個別に供養する」ということではありません。

永代供養は一般的に、

1、遺骨を当初から合祀墓(ごうしぼ)と言う他の方と共同のお墓に納骨するケース、
2、一定期間だけ個別に納骨堂にお骨を安置し、その後に合祀墓に入るケース、

この二つがあります。

通常17回忌・33回忌・50回忌などで安置期間が、区切られているのです。

そして、

期間を過ぎた後は他の方と共同のお墓に入り、お寺が続く限り供養してもらえますが、どちらの場合にも合祀墓に入った後は他の方と共同のお墓に入ることになり、遺骨を取り出すことは出来ません。

永代供養の費用は相場的にどれくらいでしょうか?

永代供養の意味をご理解いただけたところで、ではその費用は相場的に一体いくらくらかと言いますと、上述した1と2の場合で費用は大きく変わってきます。

1、の合祀墓に最初から入る場合ですと他の方と共同のお墓になるため、墓石代がかかりませんので墓地使用料も安くなります。

その費用は3万円~10万円程度で、その後、管理費用などの追加費用がかからない寺院が多いそうです。
経済的な負担が最も少ない永代供養と言えます。

2、の納骨堂(一定期間は個別安置)の場合ですと、納骨堂の種類や安置期間によっても異なりますが、だいたい相場的には10万円~100万円前後になっています。

ここに大きな費用の格差があるのは寺院の立地条件や施設の設備などによって異なるためです。

たとえば駅から近かったり24時間いつでも参拝出来る、など利便性が高い場合や、東京や大阪名古屋と言った都会になると高くなる、と言った傾向があるようです。

また注意したい点として、1のケースですと合祀された後の管理費はかからない寺院が多いのですが、別途支払わなければならない施設もあります。

また2のケースですと永代供養の費用の他に、追加で保守、修繕、清掃など、霊園を維持するための管理費がかかる場合もありますから、事前に確認することをおすすめします。

このテーマのまとめ

若い頃は自分のお墓など気にも留めなかったのですが、この歳になるとさすがに意識せざるを得ません。

しかし昨今はお墓の考え方も様変わりしてきたようで、さまざまなお墓の考え方に悩んでしまいます。

この機会に一度真剣に考えてみるのも良いのではないでしょうか?

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