年末の時期になると忘年会が楽しみになってきますが、忘年会幹事ともなるとそうも行きません。

お店選びから始まって参加者への連絡や会費の徴収、そしていざふたを開けたら挨拶やら進行の仕事と、幹事は楽しめない?ことも多々あります。

とは言え一年を締めくくる大事な忘年会の場を盛り上げるのは、幹事の腕次第です。

このページでは忘年会幹事さんのための挨拶の仕方や心得、そして宴会を進行するコツをお伝えします。

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忘年会の幹事ならではの挨拶って?

忘年会での幹事は基本として「始めの挨拶」「締めの挨拶」を担当しますが、あくまで幹事は脇役と言うことを忘れないでください。

特別に目立つような、受ける挨拶を狙わなくてもいいのですから、その点に注意して挨拶を考えてください。

【始めの挨拶】
始めの挨拶では、その後にお願いする忘年会の代表者(上司など)や乾杯をお願いする人とことを考え、挨拶内容が被らないことです。

ですから幹事の始めの挨拶とは「これから忘年会が始まります」的な宣言のようなつもりで軽く流す感じで良いのですが、忘れてはいけないことは「必ず出席者の一年間を労う(ねぎらう)言葉を入れること」です。

・忘年会幹事の初めの挨拶見本

「皆さん、本日は年末でお忙しいところ、忘年会にご出席いただきましてありがとうございます。

本日の忘年会の、司会を務めさせていただきます、**課の**です。
どうぞよろしくお願いいたします。

さて皆さん、この一年間大変お疲れさまでした。
本日は、日頃の疲れを吹き飛ばすように思い切り飲んで食べて、大いに楽しみましょう!

では始めに、**社長より、ご挨拶を頂戴したいと思います。
**社長、どうぞお願い致します。」

こういった基本的なあいさつに加えて、その他連絡事項や料理などの説明や終了時間注なども話しても良いですが、ここでは幹事が長々と話さないことが鉄則です。

【締めの挨拶】
締めの場合は通常「一本締め」などを行うのが通例ですが、これはやはり会社や集まりのNo2に事前にお願いしておきましょう。

考え方は楽しい(時にはおめでたい)雰囲気で終わるように締めるようにしてここで再度、出席者の一年間の仕事なりを労う言葉を述べたあとで「また来年もよろしくお願いします」と、新年へ繋げるような挨拶にすることです。

・忘年会幹事の締め挨拶見本

「皆さん、宴もたけなわではありますが時間の都合上、この辺で忘年会をお開きにしたいと思います。

本日は、年末のお忙しい中ご参加いただきまして本当にありがとうございました。
おかげさまで、とても楽しい忘年会を行うことができました。

それでは、一本締め(三本締め)で締めくくりたいと思います。
締めのご発声は**専務にお願いしたいと思います。
では、**専務、どうぞよろしくお願い致します」

→**専務「ではお手を拝借!イヨーッ、パパパン パパパン パパパン パン! (拍手)」

→幹事「**専務ありがとうございました。
では皆さん、1年間本当にお疲れ様でした。

来年もまた、ぜひよろしくお願い致します。
二次会に参加される方はお気をつけて、集合場所にお集まりください」

締めの挨拶の基本は「盛り上がったまま終わりにする」ことです。

ただ最初は、出席者に感謝の言葉を述べますが、始めの挨拶とは違って元気に大きな声で話すことです。

そして手締めが終わったら、盛り上がるように率先して拍手をするようにしましょう。

乾杯の挨拶・スピーチ

ここで参考までに乾杯の発声を頼まれた場合の挨拶の方法を紹介したいと思います。

こちらも乾杯のスピーチも考え方は同様で、あまり長くなら内容に注意して出席者の一年間を労うことです。

・乾杯の挨拶・スピーチの見本

「皆さん、今年一年間大変お疲れさまでした。
会社にとっては厳しい環境が続く中、皆さん本当によく頑張ってくれました。
この場を借りてありがとうと申し上げたいと思います。

今日は大いに飲んで食べて、英気を存分に養ってください。
それでは、僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきたいと思います。
皆さん、どうかご唱和ください。

今年一年の皆さんのご功労に感謝して、また来年のますますのご健勝を祈念して、そして当社の更なる発展を願いまして・・乾杯!」

忘年会幹事の心得とは?

忘年会での幹事の挨拶については上述したようなことを注意いただければいいのですが、では挨拶以外の幹事の心得についてお伝えします。

幹事の仕事はいろいろありますので以下の点に注意しながら、忘年会を取り仕切ることです。

1、まず日時の決定ですがこれは周囲(特に上司)に相談して決めること。
2、早めに店を予約して、予算プランを立てること。
3、店の場所や会費などをメールや文書で通知すること。
4、乾杯の音頭や締めの挨拶(手締めなど)をお願いする人に前もって依頼すること。
5、料理や飲み物のオーダーをスムーズに行うこと。
6、途中で帰る人が帰りやすい雰囲気をつくること。
7、会計をミスなくスムーズに済ませること。

これ以外の注意点またはコツとしては、
・参加者が喜ぶようなお店をセレクトすること。
・参加者の食べたいものをヒアリングしておくこと。
・二次会の手配も済ませておくこと。

こう言った点をミスなくこなすことが感じの評価になります。
幹事もまた「大事な仕事」と認識することを、忘れないでください。

その証拠に会社の忘年会(もしくは新年会など)で幹事を務めた人に対し、その際の仕切りの良し悪しで会社における上司や周囲の評価が上がったり下がったりすることは良く知られています。

また、幹事の最大の心得(コツ)としては、出席者への「気遣い」です。

特に、男性幹事の場合、女性に対する気遣いが大きなポイントになりますから、お店選びや料理などは女性の意見を聞くことが大きなポイントになってきます。

忘年会幹事は進行にも気を配ること

そう言う意味でも忘年会の幹事は腕の見せ所と言うことですが、事前準備以上に大切なことは「忘年会本番」です。

2~3時間の忘年会をいかに楽しく盛り上げて、いかに気持ち良く出席者に帰ってもらうか?これが大きな鍵です。
ではそのためのコツをお伝えします。

1、余興をお願いする。
忘年会の主旨にもよりますが、通常は余興や一発芸を披露し合うことが多いのも忘年会の特徴です。

あらかじめ芸達者の人にお願いしておいて、場が盛り上がる余興や出し物を手配することです。

もちろん飛び入りも歓迎しつつ、場が盛り上がる工夫を凝らすことです。

2、幹事は「黒子」に徹することです。
忘年会がスタートしたら、幹事は飲み食いは二の次です。

もちろん多少のお酒は構いませんが、幹事の気配りは決して忘れないでください。

全ての席にいる出席者を把握して常に目配りしつつ、お酒や料理の手配を行います。

忘年会の幹事は「黒子」ですから、皆さんが気持ちよく飲めるように気配りすることが肝要です。

ですから幹事を任されたら、その年の忘年会はゆっくり飲むことはどうかあきらめて下さい。

3、幹事は「太鼓持ち(ピエロ)」になることも必要です。
上述したように忘年会の幹事の目的は「参加した皆さんが楽しく盛り上がって飲むこと」です。

そうは言っても必ずあると言ってもいいのですが席によって、盛り上がっている席とあまり盛り上がっていない席が出てきます。

そんな時こそ幹事は、盛り上がらない席で「太鼓持ち(ピエロ)」になることです。

ピエロと言っても笑いを取るのではなく、盛り上げることですから、盛り上がりそうないろいろな質問をしたり、面白い話題を振るのです。

基本は女性がいない席でしたら下ネタもありですから、様子を見ながらお酒を注いで芸能ネタやら何でも話題振りまくることです。

ちょっとオーバーアクションであいづちを打ちながら、笑顔で話せばその場の雰囲気がガラリと変わるものです。

ちょっと難しいですが、そのためにもあらかじめいろいろな話題を事前に仕入れておくことです。

全体的な忘年会進行のコツ

幹事は始めのあいさつから乾杯まで、テンポよく進行していくことが大切ですので、段取りが悪いと「ダメ幹事」の烙印を押されかねません。

幹事の評価でもお伝えしたように、気配のないやり方や進行では「計画性や企画性がない人間」あるいは「仕事もできない人間」と言った、最悪のレッテルを貼られてしまいかねません。

ですから決して幹事の仕事を甘く見ないことです。
間違っても「幹事とは店を決めて、お金を集めて、時間になったら締めて会計すればいい」なんて思わないことです。

テーマのまとめ

忘年会シーズンはお店が混み合うだけでなく、会社など出席者の予定も詰まりがちになりますから、くれぐれも時間には余裕を持って早めにスケジュールを立てて予定を入れることです。

そして忘年会はいつもの飲み会ではない、と言うことも忘れないでください。

はじめから終わりまで内容にメリハリがないと、顔を合わせて飲んで食べるだけで終わってしまいかねず、幹事の評価はダダ下がりになってしまいます。

いつもの飲み会で終わらせないためにも、場を盛り上げる余興やゲーム、あるいはビンゴ大会などのイベントで山場をつくることを考えましょう。

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