野球はもはや国民的スポーツと言っても過言ではありませんね。
少年野球から始まって、中学、高校、大学、社会人野球そして毎年熱狂の渦が巻き起こるプロ野球と、どのジャンルでも野球ファンはいます。
アマチュア野球では特に高校野球甲子園大会は、夏の風物詩の一つと言ってもいいかと思います。
私もまた小学生で野球を始めて、大学卒業まで野球一筋で過ごしてきました。
このページでは野球のバッティングにおける上達法をお伝えします。
目次
野球のバッティング上達法とは?
バッティングはピッチャーとの勝負と言うことですが、この場合ピッチャーの投じたボールを確実にとらえて打ち返すためには、3つの条件が必要になります。
ピッチャーとバッターの勝負では、イヤでもピッチャーが優位に立ちますが、その理由は「ピッチャーがモーションを始動しないことには勝負が始まらない」と言う当たり前の話だからですね。
そして、そのピッチャーが投げるボールを打ち返して、さらにヒットにするためには以下の3点こそが一番重要になるのです。
バッティング3つのキーポイント
タイミングとは、ピッチャーの投げたボールに対してバットスイングを開始する瞬間のことであり、バットがドンピシャリボールをとらえるためには、そのタイミングが合わないとボールを打つことは不可能です。
つまり、どんなパワーのあるスイングをしようとボールがバッターに到達する前に振ったり、あるいはボールがキャッチャーミットに納まってからスイングしても、絶対ボールはバットに当たらないという当然の話です。
タイミングの取り方は、ピッチャーのモーションに合せるのが基本であり、ピッチャーが投げる直前に合わせてタイミングを取ることです。
【タメを作ること】
通常バッターの構えとして、両足を肩幅よりやや広めに開いて重心を真ん中に置いて構えるものです。
その場合左右の足への体重配分は5:5の状態になりますが、バッティングを行う上ではこの重心が右バッターでしたら、右の軸足側に乗せる必要があります。
軸足に重心を移動させ、スイング開始とともに重心はステップ足側に移動させつつボールをとらえることで、パワーのあるスイングとなります。
この際の軸足側に重心を移動させる動作を「タメを作る」と言います。
タメを作るにはタイミングを取った瞬間、スッと重心を軸足側に移動させることです。
タメを一切作らずスイングすれば、いわゆる手打ち状態ですから、仮にバットにボールが当たっても力のない打球となって、内野の頭を越す打球にはなりません。
【線のスイングをすること】
スイングしたバットが当たる瞬間をインパクトと言いますが、インパクトを迎えるためにはバットはどんなスイング軌道を描けばいいのでしょうか?
ちなみに縦(あるいは斜め)振りと言われるのが「ダウンスイング」地面に水平に振るのが「レベルスイング」そして上方向に振るのが「アッパースイング」と言われています。
スイング理論は賛否両論ありますが、ただ言えることは運動物理学的に考えても、スイング軌道はボール軌道に合ったスイングこそボールをとらえやすくなると言うことです。
ピッチャーの投げたボールはマウンドの高さもありますが、引力の法則を持ち出すまでもなくほぼ100%上から下にボール軌道を描きます。
これはたとえアンダースローのピッチャーでも同じことが言えます。
つまりそうなると「ダウンスイング」は、ボールを点でとらえることになり、運動物理学的は不向きなスイングであると言えます。
「レベルからやや上向きのアッパースイング」による、線でボールをとらえる方がよりボールに当たる確率は高くなり、理想のスイングと言えます。
野球のバッティングが上達するための練習法
バッティングの練習法は大まかに挙げれば以下の3つがあります。
バッティングは素振りに始まって素振りで終わる、と言われるくらい大切なことです。
もちろんプロ野球選手やハードな練習を行うアマチュア野球選手でもない限り、手のマメを作ってそのマメを潰しながら必死に素振りをしましょうとは言いません。
ただ少なくても一日1回バットを手にして、20~30回の素振りを行い自分のバッティングフォームを作り上げることです。
その場合の留意点ですが漫然とバットを振るのではなく、実際にピッチャーが投球するイメージを作りながらしっかり振ることです。
また、イメージとして投球されたコースの高低や内外を意識しながらスイングすることも重要です。
【トスバッティング】
トスバッティングはトサーが必要になり、また柔らかいゴムボールを打つのでなければ専用のネットも必要になります。
この場合トサーは斜め方向約2メートルの位置から、ボールを下手投げでやや山なりにバッターに向かって投げてあげます。
バッターはトサーがボールを持った腕を引いた瞬間に合わせてタイミングを取り、重心を移動させてボールを打ちこみます。
目標はネットの真ん中あたりですが、これはつまりセンター返しの基本練習になります。
ネットなどが用意できない場合は、丸めた新聞紙でもトスバッティングはできますからぜひ工夫して行ってみてください。
【フリーバッティング】
フリーバッティング練習は、実際にグラウンドでピッチャーの投げたボールを打つ練習になりますが、これが難しい場合はやはりバッティングセンターを利用することです。
練習のコツとしてはバッティングセンターで遅い球と速い球を交互に打つことです。
アーム式の場合、そのアームが一定に位置に来たところでタイミングを取ります。
そして軸足側に重心を移動させてタメを作ることを忘れないでください。
この場合も無理に引っ張らずに、センター返しを心掛けましょう。
また高低のあるボールを打つ練習はできませんが、内外のコースを打つ練習はできます。
ベース寄りに立って内角球を打つ練習、ベースからやや離れて立って外角球を打つ練習ができます。
注意したいことは、バッティングセンターのボールも、すべてストライクが来るとは限りませので、コースが外れていると判断した場合は振らないことです。
ボール球を打ってもヒットにすることは難しいですし、選球眼のトレーニングにもなるからです。
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野球のバッティングが上達するためのトレーニング法
ここではバッティングを行う上での、筋力トレーニングについてお伝えします。
筋トレもまたハードにやる必要はないですが、腹筋背筋あるいは下半身の大腿筋はある程度鍛えてほしいものです。
そして意外に知られていないのがバッティングを行う上で大切な筋肉「上腕三頭筋を鍛える」と言うことです。
力コブを作って力コブができるのが上腕二頭筋ですが、三頭筋はその真裏にあり、ここの筋肉は二頭筋と違って腕立て伏せではなかなか筋量はアップしません。
バッティングでなぜ上腕三頭筋が重要かと言えば、バットスイングを行う上では、バットを押し込む(プッシュする)パワーと引っ張るパワー(プルする)の両方が重要になってきます。
この場合、押し込む力は上腕二頭筋が主に使われ、引っ張る力は主に上腕三頭筋が使われるからです。
バッティングに必要な上腕三頭筋トレーニング法
では以下、どなたでもどこでも簡単にできる上腕三頭筋のトレーニング法をご紹介します。
1、まず両手の平を、胸から顔付近にかけて合わせます。
2、この時手に平全体ではなく、小指同士から付け根側全体だけを合わせることがポイントになります。
3、この状態で全力で7秒間思いっきり押し合います。
20秒休んだらまた同じように押し合いますが、これを3~5セット行いましょう。
これはアイソメ式と言いますが、これだけで上腕三頭筋の筋量は確実にアップします。
このテーマのまとめ
バッティングはピッチャーとバッターの勝負になりますが、10回対戦して3回ヒットにすれば立派な3割バッターです。
つまりどんなバッターでも、7回は凡打や三振をすると言うことです。
とは言えバッターになれば誰だってヒットやホームランを打ちたいですし、なかなかヒットが打てないという場合は上述したような基本が理解できていない、あるいは練習ができていない、と言うことではないでしょうか?
なお、野球少年のバッティングの練習法など、わかりやすく詳細に解説しているお勧めサイトをご紹介致します。
野球は本当に楽しいスポーツですから、青空の下でヒットを打って大歓声に包まれたいものですね。