イルカの知恵袋“そこが知りたいネっと”

読書の秋におすすめ…子供への読み聞かせの大切さご存知ですか?

読書の秋です。
秋の夜長にゆったりと本を手に取って「灯火親しむ」一夜を過ごすのも悪くないですよね。

一冊の本に巡り合って人生が変わった!と言う人も少なくありませんが、かく言う私もじつはその一人です。

本を読むこと・・読書することのすばらしさや重要性について、ぜひ再認識していただければと思います。

読書のすすめ…子供に教えたい本を読むことのすばらしさ

人はわからないことがあればどんな行動を取るのでしょう?
昔なら百科事典があって、せっせと重たい辞典を手にして調べたりもしました。

同じように「言葉の意味」で不明なものがあれば国語辞典をひも解いて調べたものです。

あるいは「聞くは一時の恥、聞かぬは・・」とばかりに、人に教えを乞うこともありました。

しかしここ10数年、目覚ましいほどのインターネットの普及によって「わからないことはネットで検索」すれば、
ほぼ100%答えが見つかります。

それもわずかの時間で、です。
それが全て良いことなのかは別にして、大変便利な世の中になったことは確かですね。

しかしネットで調べることで意味は理解できても、それが本当の意味での「自身の教養や知恵」になるかは別問題じゃないでしょうか?

話は変わりますが読書について、少し話してみたいと思います。
一時期活字離れが叫ばれていましたが、今はまた読書が見直されているようですね。

本にはありとあらゆる知識や経験が詰まっていますし、作家が書き記した本には彼らが体験して得られたことや教訓、知識が豊富に書かれています。

たとえば先人たちがすでに経験したことを書いた本を読むことで、今を生きる我々が同じ過ちを犯さなくて済んだり、先人の知恵によって多くのことを学ぶこともできます。

「世の中で一番広くて大きな場所は本の中」と言う言葉がありますが、たとえば偉大な経営者の著書のようなビジネス本を読めば、彼らがどのようなことを考え、体験して、学び、そして目標を達成したかと言うことよりリアルに書かれ、仕事をする上でも大いに役に立つ知識が習得できます。

歴史ものを読めば、当時の考え方や生きる意味、あるいは過去と比較しながら現在を見ることも可能です。

歴史上の人物がとった行動に、さまざまな思いや感想が持つことで、私たちが現代社会を生きるための参考にすることもできるはずです。

先人たちがすでにまとめてくれている本を読むことで、今がより良い生き方ができればそれに越したことはありません。

小説の面白さ

小説にしても、面白くためになるようなものが数えきれないほどありますし、読後の感動に震え思わず落涙することだってあります。

映画やテレビの映像もいいですが、文字でしか言い表せないものがあります。

風景の描写の流麗さや、登場人物の心情の変化など、作家ごとに違う描き方をしますし、それを頭の中で映像化するのは読書する私たち一人ひとり違うからです。

ありとあらゆる想像を膨らませて読むことができると言う点が、読書の最大の長所ではないでしょうか?

読書好きになるには読み聞かせから

子供が小さいうちに本を読み聞かせをすることは、後々の読書習慣にも繋がる大変重要なことだと言われています。

過去文部科学省の調査においても、親が子供に読み聞かせをしている期間が長い子供の方が、読書を始める年齢に達してから1ヵ月に読んだ本の冊数が多いというデータが公表されています。

アメリカでは国をあげて「子供に本の読み聞かせをしましょう」と唱えているほど、重要視されていると聞きます。

読み聞かせから子供が自然に読書をするようになると、どのような影響を及ぼすのでしょう。

脳科学者で著名な方は「本を読むと頭が良くなる」と断言されていますが、では、なぜ読み聞かせは子供を本好きにするのでしょうか?

それは、読み聞かせによって本の世界の楽しさを味わえるからにほかなりません。

映像と違い絵を見たり耳で聞いたりして、実際には目の前にないことを頭の中で想像する楽しさを、存分に味わえるからです。

子供心にもワクワクドキドキしながら話の続きを聞く楽しみや喜びを知って、本の中にはそういった楽しい未知の世界があることを、いつのまにか知ることができるからです。

読み聞かせをあまり体験していない子供は、残念なことにそういった未知の世界があることを知らずに育ってしまいます。

当然自分から本を手に取る、と言うこともしませんし、積極的に読書をする姿勢も見られなくなります。

読書感想文についてのアドバイス

話は変わりますが、学校の宿題によくある読書感想文についてですが、これが苦手と言う子どもが多いことも確かです。

読書好きだから感想文がスラスラかけるかと言うと、どうやらそうでもないようです。

苦手だと言う子は、そもそも「感想文とは何を書いたらいいかが、わからない」と口にします。

感想文とは「その本を読んで自分はどう思ったか、何を感じたか、また本の中のどの部分に共感を持ったか、意外に思ったか」など、自分の感じたことを素直に書き連ねればいいのですが、これは確かに「言うは易し」です。

自分の感想を言語化することは意外に難しいものですから、日頃の親子の会話として「質問すること」を習慣にしたいものです。

「どこが面白かった?」「それでどう思ったの?」「キミならどうする?」こんな会話で効果的に質問をしてあげれば、おのすと読書感想文は完成していくものです。

読後の感想は原稿用紙に書かなくても、言葉にするだけでも読書の効果は得られることを覚えておいて、夏休みの感想文に頭を抱えている子供のためにアドバイスして上げたらいかがでしょうか?

このテーマのまとめ

本とは本当にすばらしいものです。子供はもちろん大人にだって読書は良いことです。

本が嫌い、活字が苦手と言う人は本当にもったいないなぁと思うのですが、かと言って強制されて本を読んでも苦痛なだけです。

子供が本嫌いにならないためにも、アニメのDVDを見せるだけでなく小さい頃からの読み聞かせを大切にして欲しいと、説に願うばかりです。